指揮者になる法⑬「サッカーの組織」とオーケストラ

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From:村中大祐

私は大のサッカーファンだ。
それは昔に遡るが、
何しろ自分がサッカーのパスを出すのが好きで
本当はバレーボールじゃなくて
サッカーがやりたかった。

自分がゴールを決めるというより
自分がパスを出して
誰かが得点できる場を作るのが
一番興味があった。

もう一つはフリーキック。
ボールの軌道に興味があった。
野球のボールより大きいから
色々と考える余裕が生まれた。

ボールが固いのはキライだった。
柔らかいビニールのボールで野球をやるのが
一番好きだった。

きっとサッカーをやっていたら
変なことをやっていたに違いないが
やはりビニール製のボール、しかもでかいのが
気持ちよかった。

サッカーのボールは蹴ると気持ちよいのだ。
何だか開放された気になる。
そんなイメージかもしれない。

昔はテレビ東京じゃなくて
東京12チャンネルで海外のサッカーを
1時間だけ観ることができた。
確か土曜日か日曜日の夕方だったと思う。

皆が野球の試合に明け暮れているとき
一人でドイツチームの
ルンメニゲがスゴイと思って喜んでいた。

それは彼が組立てや論理性をサッカーの中に
持ち込んでいたからかもしれない。

後にミシェル・プラティニの感性が憧れになったけれど
やはりオランダのサッカーやドイツのサッカーで
観ていたた論理性みたいなものが
基礎にあったのは結構良かったと思う。

日本のサッカーがワールドカップに6回連続出場らしい。
実は後半だけ少し観たが
随分これまでの印象と違ってきた。

選手の層が異様な位厚くなったからだろう。
今まで私が問題視していた
「スター選手に頼る」という感覚が
全くピッチから消えていた。

本田や香川がベンチ。最高。

こういう層の厚さが出来たことが
一番日本のサッカーを強くした。

本番にチカラが出るときは
誰がリーダーになるかわからないときだ。
誰かが引っ張る。誰かが考える。

その日のスターが誰かは分からない状態。
いつ誰が次のトップになるかわからない。
そんな時が一番強い。

これまで中田やヤマダ電機、本田や香川に
頼り切っていた日本チームが
遂に新しいヒーローは誰でも成れる状態を
創り上げた。

こういう層の厚さがあれば
日本はかなり世界でも強くなれると思った。

そして実際のゲームはどうだったか?
後半の一部しか観ていないが
むしろ短かったのでよくわかった。

殆どの選手たちが、世界を知っている状態。
これが重要だ。
誰かに拠って立つのではなく
それぞれが自分の判断で動けるようになっている。

スター選手は新しいスターを生み出すための
導線になるくらいがちょうどよい。
この組織の扱い方はどう決まるか?

監督の判断かもしれないが
とにかく誰がどこに居ても自由に見える。

それはある意味放任したのかもしれない。
あるいは自分の考えを徹底したのかもしれない。

いずれにせよ、選手が自由になっている。
それは全体の層が厚くなったお蔭で
もう何の憂いもなく「楽しんで」ゲームをできる。

誰に気兼ねすることもない。
これだよな。
そういう空気感。

オーケストラもこれが大事。
指揮者はすごく重要だが、
大事な方向だけ作ったら
あとは場のメンテをしていればよいくらい。

なるべく本人たちが自分で即決即断できるよう
うまーく促す必要あり。

日本チームにはそれがあったように思う。

もう一つだけ。
指揮者の役割は「邪魔をすること」。
これ、重要。

安定・安心した状態を壊す。
そうしないと、流れが止まる。
流れが止まって安心するのはプレーヤー。
だって、その方がラクだもの。

でもそのラクしている状態を
彼らがこれでいい、と思っているのを
ぶち壊すのがリーダーの役目。

つまり指揮者はそういう視点に立たなきゃダメ。
とにかく、日本チームは
そう言う意味で流れを「自分たちで」作れていた。

ブラボー。ハジルホジッチ。
すげー名前だ。

素敵な一日を。
横浜の自宅から
村中大祐

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