イタリアでのニューイヤーコンサートの批評が出ました! – Muranplanet – 指揮者村中大祐 Daisuke Muranaka Official Website

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1月1日ニューイヤーコンサート@Teatro Massimo Bellini di Cataniaテアトロ・マッシモ・ベッリーニ(伊・カターニャ)

スタンディング・オヴェーションと喝采でニューイヤーコンサートの幕を閉じたのは、カターニャのテアトロ・マッシモ・ベッリーニ劇場。でもそれだけでは言い表せないほどに、日本人の村中大祐の指揮とオーケストラの演奏、そしてロス・クレイグミルの合唱指揮によるこの夜の公演は見事であった….
Standing ovation e diversi minuti di applausi al termine del Concerto di Capodanno al teatro massimo Bellini di Catania. Non basta però questa sintesi per dire della partecipazione, del gradimento del programma e dell’esecuzione dell’orchestra diretta dal giapponese Daisuke Muranaka con il coro diretto da Ross Craigmile….
イタリアでの批評、続きはこちらから。

http://www.hashtagsicilia.it/spettacoli/travolgente-concerto-capodanno-al-massimo-bellini-4824

カターニア・ベッリーニ歌劇場 こぼれ話 その2 – Muranplanet – 指揮者村中大祐 Daisuke Muranaka Official Website

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カターニア ベリーニ劇場こぼれ話

by Sumi

その2

「小さなジョルジョ君の話」

成功裡に終わったニューイヤーコンサートの

終演後のシャンパン・パーティ。

(あのベリーニの像のある部屋に!)

そこには、カターニア市長や劇場主など

あらゆる人たちが集っていた。

そこへ小さなお客さんがマンマと一緒に私たちのところへやって来た。

彼の名前はジョルジョ君。

6歳くらいの男の子で、

金髪な水色の縁のメガネをかけて、

今夜のコンサートの為に蝶ネクタイでおめかしをしている。

「マエストロ、すみません。この子がどうしても感想を言いたくて来ました」と、お母さん。

ジョルジョ君は最初は少し照れ臭そうにしていたけれど、

でもしっかりと前に出てこう言った。

「どうしても言いたいことがひとつあって、

あなたの演奏はコーラスもオーケストラも素晴らしいと思ったけど、

聴衆もみんな巻き込んでいたのがすごいと思ったんだ!」と最後には彼は目をキラキラさせた。

それを聞いた私たちは今夜のコンサートが大成功だったことを本当に心から実感した。

#イタリア好き #イタリア #オペラ

#Teatro #Bellini

カターニア ベリーニ劇場こぼれ話 – Muranplanet – 指揮者村中大祐 Daisuke Muranaka Official Website

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カターニア ベリーニ歌劇場こぼれ話

by AfiA Office(Sumi)

その1

「シニョーラ カルメンの話」

劇場には良いも悪いも、目に見えるも見えないも、妖精のようなものが住んでいると私たちは常々感じている。

シニョーラ カルメンは、今回の私たちのお世話役だった。

イタリアの劇場の中と言うのは、まるで迷路のようになっている。

特に馬蹄形の天井桟敷のてっぺんが5階まで

あるようなところはエレベーターもなく、

一歩中に入ると裏手は複雑な作りになっている。

芸術監督の部屋に打ち合わせに行こうものなら、塔のてっぺんに登るように、何の案内板もない道を表から裏へとグルグルと通っていかなければならない。

ただ、カルメンは私たちが打ち合わせに行く時には必ずといっていいほど、待ち合わせもしていないのに劇場の下の玄関に、またある日は入り口のバーにグッドタイミングで現れる。

「おはよう、調子はどう?あなた達どこへ行くの?」

「今から監督とコンサートの打ち合わせなんだよ」

「じゃあ私がつれていってあげる」

毎日のようにこんな会話が繰り返される。

まるでどこかから見ていたかのように。

何回目かの打ち合わせの時、案の定現れたカルメンが監督の部屋へ道案内をしながら、ある部屋を通ってくれた。

そこは、終演後にちょっとしたパーティなどをする格式の高い部屋で、劇場の名前の通り、

カターニアで生まれたイタリアを代表するオペラの作曲家の一人、ヴィンチェンツォ・ベリーニの若き姿の像があるとても素敵な部屋だった。

「見て、ここは晴れた日にはエトナ山が見えるのよ」

そう言って彼女は、お気に入りの場所から窓の向こうに見える雪をかぶったエトナを見せてくれた。

「あなたはなんでいつもタイミングよく現れて、私たちに劇場のいろんなものを見せてくれるの。マジックでも使っているの?」

そう言うと、彼女はウインクを一つして、

クスクスと笑ってみせた。

彼女はやっぱりこの劇場に住む、妖精のひとりかもしれない。

#Teatro #Italia #Bellini

#イタリア好き #イタリア #ベッリーニ

イタリアのニューイヤー – Muranplanet – 指揮者村中大祐 Daisuke Muranaka Official Website

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カターニアのニューイヤー・コンサートはお蔭様で満場の聴衆のスタンディング・オヴェーションで幕を閉じた。市長や劇場主(インテンダント)がまた来いと言ってくれるからには、其れなりの仕事で行けるようにしたいと思い、一応モーツァルトの「魔笛」をやらせて頂きます、と言っておいた。

今回お客さんの反応が尋常じゃなかったし、子供たちが沢山会いに来てくれて、彼らに美味いもんを食わせてやりたくなったから選んだ選曲。さあ、どうなることやら。自分の音楽がどう変わったかを見る試金石でもある。

昔英国のグラインドボーン音楽祭で指揮した時、東洋人で初めての快挙としてタイムズやBBCが取り上げてくれたけれど、その時もモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」での成功だったけれど、マネージャーがうまく先に繋げられなくて、頭に来た俺は英国人のマネージャーと大ゲンカした覚えがある。

あの時を思い返してみると、不思議な気分になる。なぜあの時が駄目で今は大丈夫なのか。何処が違うのだろう。

そんな事を考えながら、ロンドンの銀行家の友人が送り込んで来た検事夫妻と魚を食っていると、その音楽キチガイのミラネーゼが極めて面白い話をしてくれた。

14世紀のペルシャの魔法使いが、ある時人間の身体を作ることに成功し、魂を吹き込む前までは、難なくやりおおせたのだそうな。

ところが魂の奴、常日頃からの「自由」を欲して、決して身体という制約のある枠組みに入ろうとはしない。

奴を身体に押し込むために魔術師が取った策とは?

音楽を作曲して、舞踏と一緒に演奏させたのだそうな。

そしたら、魂のやつ、身体に入り込みながら、音楽と一緒に踊り狂った、というオチだった。

音楽を感じるには身体が必要。

そして音楽とは魂そのもの。彼はそう言いたかったらしい。

私は、論旨が飛び過ぎで検事らしくない、と言ってはみたが、実は話の内容の深さにエラく心打たれてしまった。

つまり「音楽とは見えないものだ」ということを伝えようとするメッセージが、此処イタリアでも私の目の前に登場した訳だ。

それを皆さんにお伝えすることこそが、自分の「今生での役割」であることがわかっていないウチは、何度でも同じ経験をさせられる、というわけ。英国のエピソードは、そんな堂々巡りの始まりだったように思えてくる。

最近天命に気付いたお蔭で、「先に進め」という天からの許可を頂いたように思う。

ついでに言うと、陰陽のバランスは取れないと、物事は決して上手くいかないことも理解した。

今回は20曲近くの作品を、ほとんど練習無しで指揮したが、年末年始のイタリア人に働け!という方が無理というもの。

見事に予定されていた4時間半のリハーサルがキャンセル、コーラスとの打ち合わせ無し、ゲネプロ無しの状態でガラコンサートを指揮することは、33歳という若さだからこそ出来たのだと思う。つまり予定が狂うことも「天からの贈り物」と思えるかどうか。

後数日で私はまたもや33歳。歳はとらないことにした。今のところこの歳でイタリアでは通用するようだ。今日はあと数時間で17時間のフライト。早く雑煮が喰いたい!

カターニアの歌劇場でリハーサル始まりました。 – Muranplanet – 指揮者村中大祐 Daisuke Muranaka Official Website

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さて、日本はまさに師走の忙しさだと思います。

お元気でお過ごしでしょうか?

私は昨夜遅くにイタリアのシチリアはカターニアに到着しました。

今回は新年明けのニューイヤー・コンサートを指揮するために

イタリアに3泊5日の強行軍をしている最中です。

昔修行時代、イタリアの歌劇場をあちこち動き回りましたが、

ここカターニアのTeatro Massimo Bellini歌劇場も、

パオロ・コーニ、マリア・グレギーナと言った一世を風靡した名歌手たちの胸を借りて、

今から15年以上前にヴェルディのオペラ「マクベス」の練習指揮をしたことが思い出されます。

経験というものは、買ってでもすることが、後に大きな財産となりますね。

今回のイベントは20曲近い楽曲を、短期で纏め上げられなければダメな仕事ですが、

もちろんカルメンやグノーと言ったフランス語オペラから、ウィンナーワルツが8曲、

ヴェルディの椿姫やナブッコの合唱曲、チャイコフスキーのバレエ音楽にオペレッタの数々。

昔の自分ならかなり手強いリハーサル内容も、オーケストラの協力で朝の2時間半で

そのほとんどが出来上がりました。

最近指揮する機会の多いイギリスのオーケストラにある器用さや洗練は、

また違った形でイタリアらしさの中に発揮され、極めて楽しい音のブレンドが聴こえて来ます。

夕べ夜11時ごろにホテルに入り、今朝は6時に劇場まで散歩。

明日コーラスとのオケ合わせを3時間ほどやれば、

明後日の本番に臨めそうです。

私は練習そのものより、オーケストラとの音楽的なやりとりを、

如何に自由にインスピレーションに溢れる形で実現できるか、が一番の楽しみです。

あまり練習はしたくないのです。

こう書くと驚かれるかもしれませんが、昔はそういう指揮者が沢山存在しました。

私が特に尊敬するVictor De Sabataデ・サーバタという指揮者は、

指揮する度に何か新しいアイディアを提供できる指揮者でした。

イタリア人としてトスカニーニの後にバイロイト音楽祭でトリスタンを指揮し、

コンサートでも大活躍した天才でしたが、ロリン・マゼールやセルジュ・チェリビダッケが

最も影響を受けたと証言しているのを読んだことがあります。

今思い返すと、私の指揮者としての、あるいはアーティストとしての信条は、

イタリアで培ったこの自由さなのかもしれません。

それは久しぶりにイタリアのオーケストラを指揮して見て、

よく理解できたように思います。

彼らを技術やマネージメントで押さえ込もうとしても、

イタリア人が生来持ったアーティスティックな感性を

封じ込むことなど無理なのです。

持っている才能と魅力を見せる他ないのです。

指揮者の勝利とは、彼らの持てる力を最大限に引き出した時であり、

イタリア人の場合、組織的な理屈や技術力などで纏め上げても、

相手にして貰えないのです。

リーダーではなく、アーティストの姿を要求されます。

イギリスは両方のバランスを求めますが、

日本は組織的な理屈を優先させようとするのです。

私が指揮者の立場からリーダーシップについて語るのは、

こう言った違いに目を向けることが、

日本人の新しい価値観を生み出すことに繋がっていくと

心から信じているからです。

来年は更にパワーアップしたリーダーシップのお話を

楽しみにしていて下さい。

良いお年を!

イタリアより

村中大祐

年始はイタリアでニューイヤーです。 – Muranplanet – 指揮者村中大祐 Daisuke Muranaka Official Website

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年末年始をイタリアで過ごすことになりました。
http://www.teatromassimobellini.it/dettopera.asp…
カターニャのテアトロ・マッシモ・ベッリーニで
元日のニューイヤーコンサートを指揮します。
どうやらヨハン・シュトラウス三昧です。…
同じシチリアのTeatro Massimo di Palermoでも
デビューはヨハン・シュトラウスの喜歌劇「こうもり」でした。
シチリアではシュトラウスがcavallo di battagliaかもしれません。(Cavallo di battaglia:戦う際に選ぶ馬のこと)

この劇場では今から15年ほど前に

ヴェルディの「マクベス」の仕事をしたことがあります。

その時の歌手陣たるや本当に凄い人達ばかり。

ソプラノのマリア・グレギーナやフテノールのフィジケッラ、そしてバリトンのパオロ・コーニという

当時の世界のトップ歌手たちを相手に音楽稽古をつけなきゃならない。

イタリアでヴェルディのリハーサルをすることで本当に緊張しましたね。

本来オペラという作業は、歌手の素晴らしさがあって成り立つもの。

指揮するのは難しいとは思いませんが、

歌手と稽古をするのは本当に大変でした。

そんな記憶が蘇ってきます。

素敵なクリスマスをお迎えください。

2016年10月15日AfiA公演の感想 – Muranplanet – 指揮者村中大祐 Daisuke Muranaka Official Website

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先日の10月15日のAfiA公演について、

ある方からブログによるご紹介を頂いています。

年間150回を超えるコンサートゴーアーの

Bravoさん。AfiAのファンになって下さいました!

こちらからどうぞ。

http://blog.goo.ne.jp/bravo_opera_classica/e/6cc28b4783f5ebb352ceb480b5985de1

今ロンドンの気温は10度以下。

日本が暑かったので、当たり前の寒さが身にこたえますね〜。

公演後に引いた風邪が治らないまま動いたため

結構しんどい毎日でしたが、

明後日には帰国です。

久しぶりにロンドンのチップスを頂いて、御満悦です。

素晴らしい1週間となりますように。

村中大祐